盆ダンス
皆さんが待ちに待った盆ダンスが愈々今週末 24日(2013年)土曜日となりました ずっと楽しみにされていたことと思います キース永井理事長やサンドラ多賀実行委員長を初め 多くの人の御理解と御協力によって開催の準備が進められていることにまず感謝の意を表したいと思います
当別院の盆ダンスの特徴は 宗教的な面から言えば 法要とは別にダンスのみの開催であることです これは 盆ダンスが開催されるようになったのがわずか４年前からだからです ご存じのように 既にオアフ島の盆ダンスのスケジュールは決まっており いろいろな方にお手伝いをして頂くことを考えると ８月の終わりに開催せざるをえなかったのです マウイ島のプウネネ教会の場合は 25年ぐらい前から盆ダンスを開催していますが それでも他のお寺に比べると遅いスタートとなったために 6月中旬の開催を選びました マウイ島では盆ダンスシーズンは 日蓮宗のお寺から始まります そのためにプウネネ教会では 新盆法要とお盆法要を分けることにしました つまり 新盆法要を6月に行うことにしてその夜に盆ダンスを開催しているのです そして お盆法要は7月に行われます
この別院では 7月半ばの土曜日の夜に新盆法要を営み 灯籠流しを行います そしてその翌日曜日にお盆法要を執り行っています 盆ダンスは その翌月終わりに開催しています このように比べてみると それぞれのお寺で特徴を生かして布教が行われ活動が展開されていることがわかります
プウネネ教会にあるけれども別院にないものは 法要とダンスの同時開催です 逆に別院にはあるけれどもプウネネ教会にはないものは 灯籠流しがあります しかし よくよく考えてみると境内に大きな池を持っているお寺は 実はこの別院ぐらいであることに気がつきます カネオヘのバレーオブテンプルにもきれいな池がありますが あそこは納骨堂で お寺ではありません このように考えると いかにこの別院が恵まれた環境にあるのかをご理解頂けると思います
ところで お盆法要については以前お話しました そこで今日は 盆ダンスについてお話してみたいと思います 何故お盆の期間中にダンスをするのか そのことについてお話したいと思います お盆が亡くなった家族の魂があの世からこの世へ帰ってくる期間であることは以前お話しました そのために胡瓜の馬や茄子の牛などのようなお供え物をし 塔婆供養をして特別な法要を営むことは既にお分かり頂いていると思います 法要こそが最も重要なお盆の行事であることには変わりはありませんが それに加えて それまでにあった宗教的な踊りも同時に行うようになり 現在の盆踊りとなってきました その理由としては 折角この世に戻ってきてくれた家族を楽しませるため 踊りを踊ることによって自分達が楽しんでいる姿を見てもらうため 踊りを楽しめるぐらい落ち着いた生活ができることを見せるため そのような生活ができることを感謝していることを表すためなのです つまり 楽しむことを通じで感謝を表すために私達は踊るのです 時々一緒に踊りましょうといっても 尻込みする人がいます このような人は 亡くなった家族に対する感謝の念が足りないといえます ですから 感謝するために 今年は皆さんに大いに踊って頂きたいと思っています 子供の笑顔が親にとって何よりのものであるように 盆ダンスにおいては皆さんの笑顔が何よりの供養となります 亡くなったお父さんのため お母さんのため お祖父さんのため お祖母さんのため そのほか家族のために 大いに楽しんで踊って下さい
2013年8月31日