お参りの仕方
皆さんおはようございます
ご参拝ご苦労様です 今日はメンバーのある方からのリクエストで お参りの仕方についてお話をしたいと思います お参りにも場合によって多少の違いがありますが 基本は同じですのです 既にご存じの方も多いと思いますが 復習のつもりで聞いて下さい
まず日曜法要等で本堂にお参りに来た時ですが 玄関から入って合掌して一礼します 御宝前に進み 蝋燭にマッチで火をつけ その蝋燭の火で線香にもつけます 本数は一本で 香炉に真っ直ぐ立てて 合掌して御題目を3回唱えます 合掌したまま一礼をして 何がしかの寄付をし 席に着くか 納骨堂などに移動します 帰る時は 玄関前で振り返り 合掌して一礼をし それから出て行きます
入る時に合掌一礼をするのは 仏様にご挨拶をし これから修行を致しますので宜しくお願いしますという意味です 帰る時に同じように合掌一礼をするのは ありがとうございましたとお礼のためです
蝋燭は 仏様の智慧を表すもので 明かりを供養するために点けます 自分一人でお参りする場合は 帰る時に消して下さい 多くの人がお参りする時はそのままで結構です
線香は 仏様の慈悲を表し その香りを供養するためにつけます 日蓮宗では正式には3本の線香をお供えします ですから一人でお参りする時は3本使います しかし 日曜法要等で多くの人がお参りする時は 充分な大きさの香炉がありませんので 1本にします 片手で一本線香を取り 火を点けます 通常火はすぐ消えますが 偶に火が点いたままになる時があります この時息で吹き消してはいけません 仏様に供養するものに息を吹きかけるのは失礼になると考えられています ですから 線香を揺らすか あるいはもう一方の手で風を送って消します 香炉に線香を立てる時ですが いったん持ち替えて 上から3分の一ぐらいのところを持つと立て易くなります 火を点けた時のまま立てようとすると 線香の下の部分を持っていることが多いので なかなかうまくいきません 灰に指をつけることにもなりますし 傾けて立てることになりがちです 火傷をしないで済みますし 真っ直ぐ立てることができますですので 面倒でも持ち替えるようにして下さい
次に合掌して御題目を唱える時ですが 一人でお参りしている場合はそのままそこで行って下さい 日曜法要の時などもし多くの人がいる場合は 線香を立てた後 一二歩脇へ移動してから 合掌して御題目をお唱え下さい これは法要中に焼香する場合も一緒です 焼香して脇に移動してから合掌し一礼します
本堂から鬼子母神堂や納骨堂に移動する時に 合掌一礼する必要はありません そのまま出入りして下さい その理由は 鬼子母神堂や納骨堂は別物ではなく この建物の一部と考えて下さい この建物全体が仏様の世界といえるので そこに出入りする時に挨拶をするということです
このお寺は 毎日午前7時から午後6時30分まで開いています 寺務所は午前9時から午後5時までが通常の業務時間です もちろんメンバーの家で法事を行う場合など特別の理由があれば 早く閉めたりすることもあります また 防犯上の理由で 本堂は施錠しており 納骨堂だけ開けています すぐ開けますので 本堂にお参りしたい時は気軽に声をかけて下さい
このお寺では 普段そこしか開いていませんので 納骨堂だけにお参りに来る人が多いようです 納骨堂にお参りするということは 家族に会いに来るということです 亡くなった家族がいたお陰で 私達は今日生きていけます 仏様は縁の大切さを私たちに教えられています 私達は 生まれた時に親という最初の縁を頂きます それから兄弟や親戚といった縁が広がり 友達や同級生同僚など縁を広げていくことで成長していきます 縁なくしては 成長どころか生まれることや生きていくことさえ不可能です もちろんいい縁ばかりではないかもしれません しかし そのようないろいろな縁を得て 私達は生まれ 成長し 生きていくのです いろいろなことを教えてもらったという意味で縁のあった人々は全て自分にとっての教師と言えます 深い縁を持った家族は特に重要で その恩に報いるため冥福を祈り 尊敬と感謝を捧げることは自然なことといえますし そのことをきちんと教えて下さる仏様に対して本当にありがたいと思います ですから 納骨堂にお参りするということは 家族に尊敬と感謝を表すのと同時に教えの実践でもあります 家族なのですから できるだけ会いに来てあげて下さい 例えば 正月 春と秋の御彼岸 母の日 父の日 お盆 そして命日などです
また 何か特別なことがあったら お参りして報告して下さい 例えば 子供が生まれました 学校に入学しました卒業しました 結婚しましたなどです 家族なのですから きちんと伝えて下さい また 何か困ったことがあれば 相談に来るのもいいと思います
納骨堂だけお参りする場合は 基本的に本堂にお参りするのと同じです 水屋を抜けて 納骨堂に入る時に合掌一礼します まず仏様にお灯と線香を供養します 合掌して御題目を3回お唱えし 礼拝します それから 自分の家族の前に行き 合掌して御題目を3回かそれ以上唱えて礼拝します 何か家族に話をしたいことがあれば ごゆっくりどうぞ 何がしかの寄付をし 退室の時も合掌し一礼します お花やお供え物がある時は 自分で専用のテーブルを持ってきている人もいますが 基本は両サイドにある赤いテーブルの上に置きます
友達の家を訪ねるのにもマナーが必要です 仏様の家であるお寺にお参りするのにもマナーがあります ちょっと難しく感じるかもしれませんが 慣れれば簡単だと思います 仏様に尊敬と感謝を表し 皆で気持ちよくお参りするためのルールですので 心に留めて置いて下さい 何か質問があれば 後ほど私に直接尋ねて下さい
2014年1月12日