松葉ヶ谷雁信

Scroll

鬼子母神様

今日は 鬼子母神祭り子供の日祈祷会を営みました 子供の日に当たり 子供の守り神である鬼子母神様に子供の健やかな成長を祈る法要を営みました 日本で5月5日が子供の日として祝日になっていることの影響で 当別院やこのハワイでは5月の初めにお祝いをしています 日本の法律では 「こどもの人格を重んじ こどもの幸福をはかるとともに 母に感謝する」ことが子供の日の趣旨となっています つまり 残念ながらお父さんはあまり感謝されていないようです

5月5日も季節の変わり目で そのため端午の節句あるいは菖蒲の節句といわれています 菖蒲の節句とは 季節の変わり目に邪気を払うために門や軒先に菖蒲をつるしたことからこのように名前が付きました また 菖蒲という言葉が 尚武という言葉の同音異義語であり 菖蒲の葉が剣に似ていることから男の子の日となったそうです 男の子の日には 身を守る意味から兜を飾り 出世の象徴として鯉のぼりを立てます 女の子の日である3月3日のひな祭りと併せて 現代では5月5日が子供の日となりました そのため今日はあるメンバーの人にお借りして男の子用と女の子用の2つの飾りをおいています

子供の日ということで 子供の守り神である鬼子母神様も今日は本堂正面にお祀りしています 鬼子母神様は 子供だけの守護神ではなく 法華経の信徒も守ることがお経の中で説かれています 日蓮聖人も そのような鬼子母神様を深く信仰しておられたため 日蓮宗では特に有名となりました それは 法華経第26章の陀羅尼品の中で「これら10人の羅刹女たちは 鬼子母神とその子供 それにお供の者たちと一緒に仏様のところへ行き 声を揃えて申し上げた 『世尊よ わたしたちもまた 法華経を読誦し 受け保つものを守護して 彼らに衰えと患いとを取り除きたいと思います もし 法師の隙をうかがい求めているものがいても その隙につけこむことができないようにしましょう 』」(P328)と述べられているからです

ではどのようにして 鬼子母神様の守護を頂き願いを叶えてもらうのでしょうか それは このようにご祈祷ができる僧侶が居る場合は それを受けることによって可能となります もちろん御祈祷だけが方法ではありません 最も簡単で大切な方法は 鬼子母神様の前でお題目をお唱えし 祈ることです お題目をお唱えすることにより 仏様と法華経の力が増します 仏様と法華経の力が増すことにより 私達の信仰の力が増します 仏様 法華経 そして私達の力が増すことによって 願いが叶えられるのです ただ 願いが叶えられるといっても 私たちが望む時に望むところで望む形で叶えられるとは限りません 何故なら 私達は我侭で欲が深く 望みが叶うことが私たちにとって本当に必要であるのかわからないからです 場合によっては 望みが叶わない方がかえって私たちのためであることさえあります 宝くじで高額当選をした人の多くが不幸になっている現実を考えると そのことはご理解頂けると思います 宝くじやギャンブルなどで もし間違って大勝ちしてしまったら お寺に寄付して下さい 仏様は 私たちにとって最も適当な時に適当な場所で適当な形でご利益を与え 望みを叶えて下さるのです 幸せにして下さるのです

ずっと信仰しているけれど一度もいいことなどなかったと思っている方がいるかもしれません それは多分気がついていないだけだと思います 今皆さんは私の話を聞いています 私の話だけではなく 実はいろいろな音を聞いています その全ての音に充分な注意を払っているかといえば そうではありません 気が付かない音がかなりたくさんあります 注意を払っていない音は 聞こえてはいても聞いてはいないのです それと同じように 多くのご利益を仏様から頂いているのに 普段私達はそれに気がつかないのです 自分が気が付かないのに ご利益がないと誤解してしまっているのです 思い出してみて下さい 自分がラッキーだったと思ったことがきっとあったはずです その時はわからなくても 後になってこれでよかった助かったと思い返したことがあるはずです 私達は知らず知らずのうちに導かれています そのことをきちんと理解した上で 鬼子母神様にお祈りして欲しいと思います

2014年5月4日