令和七年を振り返って
まもなく令和七年が暮れようとしています 寒さも厳しくなりました インフルエンザも流行していますし 意外にもコロナもまた広がっているようです 皆様どうぞお気を付けください
さて 今年は皆様にとってどのような年だったでしょうか お寺は 相変わらず忙しい年でした 彼岸やお盆の重要行事などに加えて 特筆すべきは当山観音堂が投票所となったことです 具体的には鎌倉市議会議員選挙 参議院議員選挙 鎌倉市長選挙と三回投票所となり 平均千四百人ぐらいの方が投票のため来山されました 近隣の方ばかりですが 知ってはいたけどお寺に初めて入ったと言われる方が多く 観音堂の建物に非常に驚いておられました
以前にもお知らせしましたが 鎌倉市と協定を結び 災害時に一時帰宅困難者のための避難所として観音堂を開放することになっています 当然近隣の方も避難されてくるでしょう 投票をきっかけとして安国論寺を知ってもらうことは 大切でした 「お寺あっての地域」「地域あってのお寺」という信頼関係を築くことは お寺の社会的責任というものを考えたとき とても重要と思います その意味で 投票所となったことはとてもよかったと考えますし 多くの方とご縁を結ぶことにつながりました 投票に来て 樹木葬墓苑を知り 申し込みをされた方も複数いらっしゃいます
当山ゆかりのものとして有名になってきた御難おむすびを ミツハシライス様が五月に発売しました 関東一円のスーパーにも卸され 一万個を大きく超える販売を記録したそうです 当山でも扱いましたが 四百個近くを販売しました 販売実績と共に嬉しく思ったことは 具材としてフェアトレード認証を受けた白ゴマを使ったことです フェアトレード認証とは 経済的優位を背景として安価を強いることなく 発展途上国と公平公正な取引によって購入されたものであることを証明したものです この白ゴマを使用するにより 鎌倉市長への表敬訪問や 駐日ニカラグア大使閣下のご来山にもつながりました
今年最も重要であったことは 終戦八十周年に関することでした 大東亜戦争終戦から八十周年の今年は 記念行事が多く開催されました 十月八日に鎌倉の宗教者(仏教・神道・キリスト教)有志によって 由比ヶ浜カトリック教会において平和の祈りを開催しました 十月三十日に 神奈川県第二部宗務所の主催で 千鳥ヶ淵戦没者墓苑に参拝して慰霊法要を行いました また 十一月十四日に日蓮宗主催により ハワイ日蓮宗別院並びに真珠湾アリゾナ記念館を会場として慰霊法要が営まれ それに参拝したことです 全ての行事に共通することは 日本人犠牲者だけでなく すべての犠牲者を同じように供養したことです 全ての犠牲者が今日の平和の礎であることを忘れてはなりません
その他 三月には立正大学の学生のためのイングリッシュキャンプが行われ 五月には三回目のであい寄席開催 七月にはカムチャッカ半島地震による津波警報発令に伴い避難所を自主的に開設し 十月には日本遺産に関連して特別拝観を実施しました これら以外にも 妙長寺様との身延山団参 お芝居 日英両語による落語会 冬の盆踊り会などがあり 本当に意義深く多忙な年でした
多忙ではありましたが 一年を無事に過ごすことができ お釈迦様や宗祖日蓮大聖人 守護の諸天善神様のおかげと深く感謝しております 物事を行うためには 努力が必要なことは言うまでもありませんが それだけではどうにもならないことがあります その どうにもならないことを助けて頂くのが 仏様のご加護です ご加護とは 目に見えぬいろいろな形で 仏様から導かれ助けられ護って頂くことです ご加護を頂くためには 信仰が必要となります ここでいう信仰とは 単に祈ることではありません 心深く仏様を信じ 口に南無妙法蓮華経とお題目をお唱えし 教えによって正しい行いをすることです 努力をしたからと言って傲慢になってはいけませんし 努力なしの祈りも意味を成しません 努力をして 信仰して 初めてご加護を頂けます 努力 信仰 ご加護と三つ揃って 物事はうまく進みます
来年はどのような年になるのでしょうか いろいろ考えていることはありますが 今年より少しでも良い年になればと考えています
令和七年中は大変お世話になりました 厚く御礼申し上げます 令和八年もどうぞ宜しくお願い致します 皆様のご多幸をお祈り申し上げます
合掌
2025年12月31日